ピラティスを「流行」で終わらせたくない。
「最近ピラティス流行ってますよね」
そう言われるたびに、少しだけ複雑な気持ちになります。
なぜならピラティスは、本来ブームとして消費されるものではないからです。
これまでにも「すぐ結果が出る」健康法は、流行っては消えてきました。
そしてそのたびに、身体を痛めたり、運動そのものをやめてしまう人を見てきました。
ピラティスは、そうであってほしくない。
本質を知れば知るほど、長く身体に残るメソッドだからです。
では、なぜ今ピラティスはブームと呼ばれているのか。
そして「残るピラティス」と「終わるピラティス」の違いとは何か。
理学療法士の視点から、お伝えします。
一時的な流行は、必ず終わる
これまでにも、
- 加圧トレーニング
- ○○ダイエット
- 1日5分で激変系エクササイズ
たくさんの健康ブームが生まれては消えていきました。
理由はシンプルで、「続かなかった」からです。
短期間で結果を求めすぎる方法は、
- 痛みが出る
- 身体を壊す
- 日常生活に活きない
結果として「やらなくなる」。
ピラティスは「身体の使い方」を変えるメソッド
ピラティスの本質は、
- 体幹を鍛えること
- 痩せること
- 見た目を良くすること
だけではありません。
「どう動くか」「どう支えるか」
つまり、日常動作そのものを変えるためのメソッドです。
これは理学療法の考え方と非常に近く、
- 腰痛
- 肩こり
- 膝の違和感
- 姿勢不良
といった「原因がはっきりしない不調」に、長期的な変化をもたらします。
ブームで終わるピラティス、残るピラティス
現場で見ていて、はっきり分かれます。
ブームで終わるピラティス
- 形だけ真似る
- きつさ重視
- ポーズの完成度がゴール
身体に残るピラティス
- 骨格・関節の理解
- 呼吸と連動した動き
- その人の身体に合わせた調整
後者は、年齢を重ねても続けられます。
なぜ「指導者の質」が重要なのか
ピラティスは、誰でも教えられてしまう時代です。
だからこそ、
- 解剖学
- 運動学
- 痛みのメカニズム
を理解している指導者がいるかどうかで、結果は大きく変わります。
理学療法士として多くの身体を見てきて思うのは、
「合わない運動を続けること」ほど、身体を壊す近道はないということです。
ピラティスは「一生使える身体づくり」
ブームとして消費するなら、
「今だけ」「流行ってるから」で終わります。
でも、
- 痛みなく動ける
- 年齢を重ねても不安が少ない
- 自分の身体を自分でコントロールできる
そんな状態を目指すなら、ピラティスは一生使えるツールです。
最後に
ピラティスを「ただの流行」にしたくありません。
それは、目の前で身体が変わっていく人たちを見てきたからです。
正しく伝え、正しく続ければ、
ピラティスはブームではなく文化になります。

